希望のかなた|あらすじ/ネタバレ/感想を網羅!無料動画をフル視聴

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映画「希望のかなた」アキ・カウリスマキ監督で

 アキ・カウリスマキ監督と言えば、「レニングラード・カウボーイズ」で人気を博した映画監督。この「希望のかなた」はカウリスマキ監督の2017年制作の映画。
シリアからの難民を主人公にしたこの映画、いつものカウリスマキ節に、一味違った要素が加わっています。


出展:https://eiga.com/

【中年男性ヴィクトロムとシリア人青年カーリド、それぞれの物語】

 映画冒頭、中年男性ヴィクストロムが自宅から車で出掛けるシーンで始まります。
彼の妻はアルコールに依存しており、そんな毎日に疲れ果てたヴィクトロム。
ある日、彼はそれまで持っていた物すべてを売り払い、新しい生活を始めることにしたのです。

 この冒頭シーンで流れる音楽が素晴らしいです。
カウリスマキ監督の映画は、基本的に無音の中で淡々と進むものが多いのですが、それだけに突然に流れる幾つかの音楽がとても効果的に響きます。

「ああ、母さん、ランプを暗くして。
もうすぐこの世にさらばする僕に。
洒落た白いシャツを買ってよ。冷たい土の下で眠る僕に。」

 顔面が真っ黒に汚れた男が路上を歩いています。
彼はシャワーを浴び、汚れを落として、警察署に向かいます。
名前はカーリド・アリ、彼は警察署まで難民認定の申請をしに来たのです。
シリアからフィンランドにやって来たの難民である彼は、警察署で申請をし、住民認定をしてもらおうとしています。

 係官から「ここで待っていろ」と案内された部屋の中。
カーリドの他にも何人かの人達が待たされていました。
その後、カーリドは難民の収容施設に移送されます。
そして係官はカーリドに、入国管理局の面談について説明をしました。

 カーリドは入国管理局へと向かいます。
「去年のことだった。自宅に戻ると瓦礫の山だった。
瓦礫を掘り起こすと、家族と親戚がその中から見つかった。
生き残った妹とは途中ではぐれてしまい、あれからずっと難民キャンプを探している。」

【何もかも異なる二人の男、二人の人生が少しずつクロスしていく】

 ヴィクトロムはカジノに行き、全財産をなげうつ大博打に打って出ました。
ヴィクトロムには天才的な賭け事の才能があったようで、彼は大儲けした現金を手に不動産屋に向かいました。
そこでヴィクトロムは、とあるレストランを買い取ろうとしています。
「ゴールデン・パイント」という名前のレストラン。
彼は下見に訪れました。

 「ゴールデン・パイント」には、のんびり煙草を吹かす怪しげなウェイター。
太った不愛想なウェイトレス、立ったまま居眠りをしているやる気のないシェフがいました。
彼は早速ここを買い取ることに決めました。
レストランを売り渡した前持ち主は、従業員にも給与を支払わず、小切手を受け取ってそそくさと空港へと向かいました。

 ヴィクトロムが経営を始めた次の日、早速ゴールデン・パイントにお客さんがやって来ました。
「今日のメニューはサーディンとビールです。」
不愛想に伝えるウェイトレス。
そして、客のテーブルに運ばれてきた皿には、缶詰のオイルサーディンに、茹でたジャガイモとピクルスだけです。

 それでもゴールデン・パイントはビールを飲む客たちでにぎわっています。
従業員たちも、ヴィクトロムに給与の前払いをしてもらいました。
どうにかヴィクトロムの店の経営は、順調にいくように見えます。

 一方、難民施設にいるカーリド。
カーリドは妹を探して知り合いに電話を掛けますが、妹の情報は何もありません。
彼は施設にいる友人を誘って、飲みに出掛けることにしました。
そこでは、老人二人がギターの弾き語りをしていました。
ビールを飲みながら、演奏を聴くカーリドたち。

 カーリドは再び入国管理局に訪れます。
そこで彼はかつてスキンヘッドのネオナチに襲われたこと、逃げ出して乗り込んだ船がフィンランド行きであったことを係官に話します。

「フィンランドは良い国だ。国民は難民に理解がある。
僕は戦争のない国で暮らしたい。そして妹も呼びたい。
ここなら妹にも未来はあるはずだ。僕の未来は関係ない」。

 カーリドの友人はある夜、彼に言います。
「お前も明るい顔をしてないと。そのうち処世術がわかるさ。
暗い顔なんかしていると、強制送還されちまうのさ」。

【カーリドに警察署から故郷への強制送還の命令が下されてしまう】

 カーリドは警察署に呼ばれました。
警察署は彼についての決定を下したのです。
「現状において、シリアの住民には重大な害はない。
あなたの状況について、保護の必要は認めない」と言い渡しました。

 明日にも彼を強制送還するという決定が下されました。
それまで終始無表情だったカーリドですが、この時初めて強い憤りの表情を見せます。

 TVでは、故郷アレッポの壮絶な状況が映し出されます。
警察署による見解とは全く違う、戦争による悲惨な状況。
カーリドはそんな戦争によって、妹以外の全ての家族を亡くしたのですが、明日はその故郷に帰ることになってしまいました。

 移民施設で、友人がカーリドに「演奏してくれ」と頼み、カーリドはギターを演奏しました。
そして、次の日、警官がカーリドを迎えに来ました。
空港まで彼を輸送するというのです。
シャワー室にいると見せかけて、カーリドは裏口から逃げ出しました。

「俺はさすらう、町を出て。
だが俺の心から故郷は奪えない。
例え俺が死んでも」

 ナイトクラブで、バンドが演奏しています。
そこに、カーリドがやってきました。
彼の背後には、ネオナチの若者たちがやって来ます。

【ヴィクトロムとカーリドの遭遇、そして二人の人生はどうなるのか】

 ゴールデン・パイントのゴミ捨て場で、ヴィクストロムはカーリドを見付けます。
カーリドは昨夜のネオナチに殴られて、傷だらけでした。
ヴィクストロムはカーリドに、寝る場所と少しの現金を与えました。
その日から、カーリドはゴールデン・パイントで働き始めることになりました。

 ヴィクトロムは、カーリドに偽造の身分証明書も与えました。
ある日、物乞いに施しをしようとしたカーリドに、警官が「身分証明書を見せろ」と言います。
彼はヴィクトロムの作ってくれた偽造の身分証明書のおかげで、助かりました

 ヴィクストロムは従業員たちと店の経営について会議をします。
売り上げが落ち続けているため、どうにか挽回する方法を考えていたのでした。
「寿司店は?」とウェイターの男が提案します。
ヴィクストロムは本屋に行き、日本についての本を買いあさりました。

 見よう見まねで、彼らの寿司店がオープンしました。
多くの観光客が訪れました。
ゴールデン・パイントはすっかり寿司店に様変わりしています。
カーリドも従業員としてしっかり働いています。

 詰めかけた客からの注文が殺到し、魚が品切れになったため、彼らは保存用のニシンの上に大量のワサビをつけて提供します。
しかし案の定、客は怒って帰ってしまいます。

 ヴィクストロムは、店で生バンドの演奏を始めました。
音楽を聴き、ダンスをする客が増え、次第にゴールデン・パイントの営業も軌道に乗ってきたのでした。
そんな中、移民施設の友人がカーリドを訪ねてきます。

「妹が見つかったぞ」
その知らせに抱き合う二人。

 カーリドはヴィクトロムに、妹がリトアニアで見つかったことを報告します。
ヴィクストロムは協力しようと、知り合いの運送会社に依頼しました。
荷物の輸送と見せかけて、カーリドの妹をフィンランドまで連れてきてもらうのです。

 ようやくリトアニアからの船が到着しました。
荷物の中に潜んでいた妹と、カーリドは無事に再会することが出来ました。
「ステキな荷物が運べた。金なんかいらないさ」。
運送会社の男はヴィクストロムにそう言いました。

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【妹と再会を果たしたカーリド、しかし予想だにしない運命が彼を襲う、ここからネタバレあります!】

 インド料理のレストランで、妹ミリアムと話すカーリド。
カーリドは、家族が全員死んでしまったことを伝えます。
「お前には耐えて生きて欲しい」。
「私は大丈夫よ」。
妹は偽造の身分証を嫌がり、警察署に難民の申請をしに行くことにします。

 妹と別れ、一人になったカーリドに、ネオナチの男が忍び寄ります。
彼はナイフで深く刺され、その場に倒れ込んでしまいます。

 ヴィクストロムは売店で働く妻に会いに行きました。
妻はすっかりアルコール依存から抜けて、しっかりと働いている様子です。

 車の中で、ヴィクストロムは妻に言います。
「レストランのフロア長が必要だ」と。
妻は今でも、ヴィクストロムからもらった指輪を大切に身に着けていました。

 ヴィクストロムはカーリドに会いに行きます。
しかし、カーリドは、寝床にはおらず、床には血痕がついていることを発見します。

 警察署に到着した妹ミリアム。
警察署の入り口近くで、カーリドは妹を待っていました。
「しっかりな。受付で、難民申請をしたいというんだぞ」。
警察署に入って行く妹を見送るカーリド。

その後、カーリドは池のそばの木の下に寝転んで煙草をふかしています。
幸せそうに微笑むカーリド。物語はこのまま終わります。

【この映画の注目ポイントをご紹介します!】

 アキ・カウリスマキ監督には多くのファンがいます。社会の底辺に属する人々を、派手な演出はなしに淡々と描くことで、独特のユーモア溢れる作風が知られています。
この「希望のかなた」では、シリアの難民としてフィンランドにやって来た男が主人公です。
カウリスマキ監督独自の社会風刺に満ちた視線から、難民問題を人間愛豊かに描かれています。

 主演のシェルワン・ハジ。
彼の演技がとても素晴らしいです。
カウリスマキ映画では、無表情な主人公が、時にユーモラスに、哀愁に満ちた風情で演技していることも多く知られています。

 シェルワン・ハジは、そのカウリスマキ節をしっかりと全うしながら、それでも強烈な個性を観るものに残します。
圧倒的な存在感。
彼の出自はシリアということで、移民・難民であること、異国での戸惑い、すべてを顔の表情にリアルに滲み出しています。

 これからも大注目の俳優さんだと思います。
シェルワン・ハジに注目です!!

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