ザ・スクエア 思いやりの聖域|あらすじ/ネタバレ/感想まで網羅!衝撃の結末は!?

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2017年カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した映画「ザ・スクエア 思いやりの聖域」のネタバレ含むあらすじの紹介です

 2017年カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した映画「ザ・スクエア 思いやりの聖域」。
美術館のキュレーターである主人公が、ほんの些細な切っ掛けで真っ逆さまに転落していくさまを皮肉とブラックユーモアたっぷりに描いています。

【主人公のクリスティアンは仕事も私生活も順風満帆の充実した人生を送っていた】


出展:https://eiga.com/

 主人公のクリスティアンは、美術館でチーフキュレーターの職に携わっています。
若い女性インタビュアーは彼に「展示/非展示とは」「場所/非場所とは」という抽象的な質問を問いかけます。
クリスティアンの美術館は現代美術を扱っており、それらは時に抽象的な表現で人々の倫理観や感性に訴えるものです。

 クリスティアンの出勤時、道行く人は黙々と職場へと歩を急ぎます。
路上の物乞いを無視して、歩き続ける人々。
遠くから「助けて」という女性の声がしますが、それに反応して振り返るのはクリスティアンを含めた数人だけ。
他の多くの人々は無視して通り過ぎます。

 「殺される!」と助けを求める女性、クリスティアンともう一人の通行人は追いかけてきた男を追い払います。
無事に事なきを得た後、「実は心臓がバクバクだったよ」と一緒に助けた見知らぬ通行人とハグを交わします。
しかし、その場をあとにしようとした時、クリスティアンは財布と携帯を盗まれたことに気が付くのです。

【財布と携帯を盗んだのは通行人の男!?事件を切っ掛けにクリスティアンの人生は狂い始める】

 職場に着いたクリスティアンは、新しい展示のミーティングで広告担当者と議論します。
「今回は独自の観点を作成したい」、広告担当者の野心的な若者たちが語ります。
この展示のテーマは、「ザ・スクエアは思いやりの聖域です。この中では誰もが平等の権利と義務を持ちます」。
このコピーを当たり前すぎる、もっとインパクトのあるものにしたいと広告担当者は言うのです。

 クリスティアンは彼の部下とともに、自分の携帯のGPSを調査します。
財布と携帯の在り処を探し当てるためです。
犯人であろう今朝の男は、実は近くに住んでいました。クリスティアンは犯人からどうにか取り返すことを考え始めます。

 美術館では、チーフキュレーターとして新しい展示に関するスピーチを行うクリスティアン。
「ザ・スクエアの中では誰もが平等で、助け合う。例えば、空腹だと訴える人に手を差し伸べる場所です」。
その後、その日の食事のメニューを紹介するシェフ。シェフの話を無視して我先に食事へと急ぐ群衆に「急ぐな!」と怒鳴りつけます。

 クリスティアンの部下はその夜、彼の携帯と財布の犯人に「脅迫状を出そう」と提案します。
犯人の住んでいるアパートの全ての郵便受けに、脅迫状を入れていくのだ、と。
クリスティアンはその提案に乗り、脅迫状を書き、部下とともGPSが指し示す場所へと向かいます。

 「お前の居場所はわかっている。祖父のカフスボタンとスマホと財布を持って、このコンビニまで来い。」

【クリスティアンによるあまりに危険な犯人への脅迫作戦は成功するのか!?】

 GPSが示す場所は、貧しい地域。荒れた不良たちが溜まっているような場所でした。
クリスティアンは自ら郵便受けに脅迫状を入れて回ることになります。
部下は怖気づいて、「自分は車を見張っている」と言います。
クリスティアンは自分が有名人であり、顔が知られているのだと主張して部下に行かせようとしますが、結局自分で行くほかありませんでした。

 彼は自ら脅迫状を配って回り、急いで車に飛び乗り、その場を去りました。その瞬間、何かがドスンと車にぶつかります。

 次の日、クリスティアンは犯人に盗品を返すように指定したコンビニに行きます。
物乞いの女が彼に食べ物をせがみ、クリスティアンは食べ物を恵んでやりました。
彼は店員に「何か僕宛てに小包は届いていないか」と確認しますが、まだ犯人からの小包らしきものなどは届いていませんでした。

 美術館ではアーティストのインタビュー・イベントが行われていました。
その観衆の中に、素行のおかしい人物がひとりおり、真面目なインタビュー中に「くそ女、うせろ」などと叫んでいます。
ストレス性の病気だというその男の奇妙な乱入に、群衆は騒然となりざわめきます。

 クリスティアンの携帯に例のコンビニから電話がかかり、犯人からの小包が届いていることを知ります。
なんと彼の財布と携帯は無事に全て返ってきたのでした。気が大きくなり、物乞いの女にお金を恵んでやるクリスティアン。

【クリスティアンとアン、行きずりの一夜とその後の男と女の駆け引き】

 美術館のレセプションパーティ。クリスティアンはインタビュアーであるアンと再会し、一夜を共に過ごしてしまいます。
自宅でチンパンジーを飼っているアンは一風変わった女性です。

 彼女は行為の後に、使用したコンドームを「トイレに捨てるからこっちにちょうだい」と言ってきます。
警戒したクリスティアンは「自分でやるからいい」と答えて、二人は言い争いになります。
クリスティアンは、それを使って彼女が妊娠しようとするのではないかと疑ったのです。

【新たに届いた小包と物語の予想外の展開、クリスティアンの人生が混沌に陥る】

 突然、クリスティアンの携帯電話が鳴ります。例のコンビニからです。
また小包が届いているというのです。
「何かの間違いじゃないか。」と言うクリスティアン。電話の向こうでコンビニの店員がメモを読み上げます。
「よくも俺を脅迫したな。私と家族に謝れ。さもなきゃカオスに陥れる」。

 美術館では新しい展示に関する広告担当者とスタッフによるプレゼン会議が行われています。
「2秒で注意を惹く、人がシェアしたくなるような動画を作ろう」という提案。
彼らは、「人目を惹く物乞いの少女を主人公にしよう」と提案します。
「ザ・スクエアの中で震える物乞いの少女、そこでスクエアの精神とは別の衝撃の展開を作るのだ」と。
スタッフは疑わしい視線を投げかけますが、クリスティアンは小包のことで頭がいっぱいで、「そのまま進めるように」とGOを出してしまいます。

 例のコンビニにはクリスティアンの部下が行きました。
そこには10歳ほどの少年がおり、「お前のせいで両親は僕を泥棒扱いだ。サッカーも遊びもなしになった。クリスティアンに合わせろ」と詰め寄ります。
彼の部下がどうにか断っても、少年はクリスティアンの連絡先を教えろとしつこく迫ります。

 職場にクリスティアンを訪ねてアンがやってきます。
小包と犯人のことで頭がいっぱいで、仕事も手につかないクリスティアン。
「あなたは誰とでも寝るのか?」と迫るアンに対して、クリスティアンは「そうじゃない。君を征服していい気分だ。きみは魅力的だから」と答えます。

【自業自得の展開に、クリスティアンは次々と見舞われます】

 クリスティアンは離婚して別々に暮らす二人の娘たちがいました。その夜、クリスティアンの部屋に娘たちがやってきます。
娘たちを連れて美術館を案内するクリスティアン。「
人を信じる/人を信じない」人間の倫理を試すような新しい展示を娘たちに紹介します。ザ・スクエアの中に佇む娘たちに、現代人には信頼の心が失われていることを彼は説くのでした。

 ショッピングモールに娘たちを連れてきたクリスティアン。
彼の携帯に、YouTubeのアクセス殺到について、その収益についての連絡が掛かってきます。
クリスティアンは初めて事態に気が付きます。
広告担当者たちは、ザ・スクエアの中で物乞いの少女が爆破されてしまう問題ある動画を公開し、それは世間に一気に拡散されてしまったのです。

 少女と猫が爆破されてしまうその動画は、世間を騒がせました。
美術館には人々からの苦情が殺到しています。オフィスに戻ったクリスティアンに、支配人は理事会が行われること、彼の処分がそこで決定されるだろうことを告げます。


出展:https://eiga.com/

 その夜、美術館主宰のパーティが行われました。
支援者向けの食事と役者によるパフォーマンスが行われました。野生から襲われる自然の驚異を表現したパフォーマンスでしたが、役者であるはずの野人の男が次第に狂暴化し、観客に次々と襲い掛かります。

 野人が自分のほうへ来ないように、必死で目を伏せる観客たち。
一人の男性が襲われて野人に会場を追い出されても、彼らは見ない振りをします。
誰も助けようともしません。
さらにパフォーマンスは逸脱し始め、観客は事の異常さに気が付き始めます。

 若い女性に執拗に襲い掛かる野人。隣にいる恋人も何もできず目を伏せます。
若い女性が髪を引きずられ、大勢の観客の前で犯されそうになり、悲鳴を上げます。
その時になって初めて、数人の人々が彼を捕らえようととびかかりました。
観客は「そいつを殺せ!」と叫びます。

【クリスティアンはどうなってしまうのか?物語の結末は?ここからネタバレあります】

 クリスティアンは娘たちと自宅へ帰ってきました。
そこには、あの少年が彼を待っていたのです。
「お前がクリスティアンか?僕を泥棒にしたな。謝れ」、とクリスティアンに詰め寄りますが、クリスティアンは「自宅に帰れ」と少年の訴えを取り合いません。

 自宅のドアの前で「僕と、僕の家族に謝れ!」と大声で叫び続ける少年。
クリスティアンは、近所中のドアの前で「助けて」と叫びまわる少年ともみ合いになり、はずみで少年は階段から落ちて怪我をしてしまいます。
部屋の中では娘たちが不安そうにクリスティアンを待っていました。

 この日からクリスティアンの耳には少年の「助けて」という声が幻聴のようにとりついてしまいます。
クリスティアンはノイローゼになってしまったのです。
彼は少年が寄越した手紙をゴミ捨て場から必死に探し出します。
少年に電話をしてみましたが、書いてあった番号へは繋がりませんでした。

 クリスティアンは少年に詫びる動画を取ります。それを少年と少年の両親に見せて、許しを請い、少年に対する両親の誤解を解こうという決心をしたのです。

 クリスティアンは美術館のマスコミへの会見へ出席します。
ネットに出回った動画の件で、彼は釈明会見に出席しました。
クリスティアンは自らの辞任を発表します。
それでもマスコミは彼を許さず、痛烈な批判を投げかけます。「表現の自由を否定するのですか?」

 クリスティアンは娘のチアガールのコンテストを観覧します。
スクエアの中、笑顔で踊るチアガールたち。
クリスティアンはその後、娘たちと一緒に少年の住んでいる部屋を訪問します。

 彼は少年に謝罪し、自らの罪を認めることで新しい自分へと変わっていこうという気持ちでいます。
しかし、少年は既に引っ越しており、クリスティアンは少年にも少年の家族にも謝罪することはできませんでした。

 娘たちと共にその場を後にします。黙って運転する彼の後姿を、娘たちはじっと見つめていました。

【この映画の見所をいくつかご紹介します】

 主人公クリスティアンは美術館のキュレーターとして働いています。
そのためこの映画では、美術館での深夜の展示替えの様子など、普段私達にはめったに観られない裏の顔を観る事ができます。

 正門に展示してあった巨大な彫刻が撤収時にバキっと折れてしまったり、破損した展示物をこっそり修復しようとしたりするのは、かなり皮肉たっぷりに描かれてはいますが、美術好きのかたにも楽しめる要素満載です。

 そして、この映画のタイトルともなっているスクエア。
それは美術館の展示作品の「スクエア」であり、チアガールの踊るステージのスクエアであり、スクエア=固定観念、偏見に捕らわれていることであり、また映画のスクリーンを表すスクエアでもあるのです。
 私たちの観ている画面にある=スクエアで、私たちの倫理が問われるような凝った仕掛けとなっているのです。
パルムドール受賞もなるほどと頷ける、ユーモアたっぷりの社会派なコメディ作品となっています。

映画「ザ・スクエア 思いやりの聖域」を無料視聴する方法

あらすじ・ネタバレ記事で本編が気になったあなたに朗報です。

なんと無料で視聴できる方法があるので、それをお伝えいたします。

詳細は下記の記事をご覧ください。

ザ・スクエア 思いやりの聖域|無料で動画(日本語字幕)をフル視聴する方法!
ザ・スクエア 思いやりの聖域はDailymotion・YOUTUBE・9tsu・パンドラにはない? ザ・スクエア 思いやりの聖域を安全に完全無料で視聴する方法をご紹介します。 現代社会のさまざまな問題を痛烈な笑いで描き出した問題作。散りばめられた風刺と皮肉、不可解さのなかで、本当の正義とは何かといった本質的な問いを突きつけてくる。

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